キャッシング

日本人の金融資産

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2010年、あるシンクタンクが「日本人の個人金融資産は、世界同時不況が始まった08年の一年間に110兆円減った」という試算を発表しました。07年末に1544兆円だったのが08年末には1434兆円ということで、一年間に10兆円が消えてしまったのだそうです。

個人金融資産が一年間に7%も減ったということですから、「逆資産効果で個人消費はひえこむだろう」という予測が、その後にくっついていました。110兆円の減少という数字は正しいとしましょう。

ですが後段の予測はいかがですか。「むしろ資産効果で日本の消費は増えていなけれはおかしいぞ」と、逆をご指摘の方はいらっしゃいませんか? 

ドルベースで考えると、円建てで七%程度の減少で済んでいたとしますと、ドルベースでも、ユーロベースでも日本人の個人金融資産は増えたわけです。この間に1〜2割の円高が進んでいましたから。

実際問題、ドルやユーロのような国際基軸通貨に換算して手持ちが増えているというのは、日本のような食糧・資源の輸入国にとってはありがたいわけです。つまり輸入や海外旅行、海外投資に関しては、「逆資産効果」ではなく「資産効果」が発生していなくてはおかしくありませんか。